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[ 代謝・内分泌 ]
Posted;2006年05月19日
なぜ穀物繊維で糖尿病発症リスクが下がるか[Diabetes Care]
食物繊維を摂りましょう!
成人病予防によく言われる言葉である。実際、食物繊維の摂取によって2型糖尿病の発症リスクは低下するとされるが、どうしてリスクが低下するのか、その理由ははっきりしていなかった。ドイツのWeickert MOらは、その理由を食物繊維がインスリン感受性を改善するからだと考えた。
彼らがDiabetes Careの4月号に発表したところによると、彼らは耐糖能が正常な被験者17名を対象に無作為比較試験を行った。3日間食事を食べさせた後にグルコースクランプ方によってインスリン感受性を調べたところ、不溶性食物繊維が31.2g/日相当の食物繊維強化パンを食べた被験者は、通常の精白パンを食べた被験者よりもインスリン感受性が有意に優れていたそうだ。食物繊維摂取後の脂質やマグネシウム、グレリン、アディポネクチン値などには両群間で差を認めなかった。
▼【PubMed】Diabetes Care 2006 ;29(4):775-780. Cereal fiber improves whole-body insulin sensitivity in overweight and obese women.
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穀物繊維による2型糖尿病発症リスク低下は、穀物繊維の摂取がインスリン感受性をが改善することにある。実に見事できれいなデータである。しかし、残念ながらどうして穀物繊維がインスリン感受性を改善するのかについて、その分子メカニズムまでは解明されていない。このあたりの追求は面白そうだ。
たった3日間の食事摂取でここまで明確な違いが出てくるとなると、栄養指導師さんたちが患者さんに食物繊維をとるように食事指導する意欲もわいてこようというものだ。
問題は患者がどれだけダイエットを忠実にまもれるかだが、これがなかなか難しい。上記試験でも、しっかり指示した食事を摂っていた被験者だけに限ってみると、穀物繊維によるインスリン感受性改善効果は、よりはっきりとあらわれている。
別に糖尿病ではないけれど、自分自身ももう少し穀物繊維を摂るように心がけよう。
そんなことを考えた。
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