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[ コーヒーのお話 ]
Posted;2004年05月26日
コーヒーを飲むと肝障害は起こりにくい!?
ニューオリンズで行われた消化器病学会(DDW)でまたもやコーヒーやカフェイン入り飲料が身体にいいかもしれないという報告があったようだ。
米国立糖尿病・消化器・腎疾患研究所(NIDDK)の報告によると1988年から1994年に行った米国国民健康栄養調査を元にコーヒー摂取と肝障害の関係についてまとめた結果、コーヒーおよびカフェイン入り飲料をたくさん飲んでいる人のほうが肝障害になりにくかったのだという。
肝障害は血清ALTが43U/Lを上回る場合として定義し、5,944人を対象にコーヒーや紅茶、カフェインを含有するソフトドリンクの摂取を調査したそうだ。この調査からカフェイン量を計算して肝障害を比べると、カフェイン摂取量が多いほど肝障害が少なかったとしている。
一日あたりコーヒーを2杯以上飲む人はコーヒーを全く飲まない人と比べて、ALTの上昇は0.56倍だった。また、カフェイン摂取量で比較するとオッズ比は、1日あたり49-142mgのカフェイン摂取で0.78、142-200mg/dayで0.72、200-373mg/dayでは0.62、373mg/day以上のカフェイン摂取をする人ではオッズ比0.31だったとしている。
米国ではカフェイン摂取とコーヒー飲料の関係が深いとされるためこのような研究結果になっている。しかし、この観察研究がコーヒー摂取やカフェイン摂取と肝障害リスクの因果関係を証明したり、特定するものではないという指摘もされている。
いずれにしても、この研究結果は次の研究へのスタート地点に過ぎないだろう。
▼HealthDay:Can Caffeine Prevent Liver Damage?
▼Doctors Guide:DDW: Caffeine Consumption Appears Protective Against Liver Injury in At-Risk Populations
▼Medscape:Coffee, Caffeine Consumption Associated With Reduced Liver Disease
=====
疫学調査論文を読むようになってから思うことがある。
このような観察研究は、身近な事例に関する大規模調査であるため、ついつい興味をひきつけられてしまう。しかし、一方で理由が説明されないまま終わることも多く、因果関係を容易に信じるわけにはいかないだろう。
とは言うものの、次々と報告されるコーヒーとカフェイン摂取が様々な疾患リスクを軽減するという報告をみると本気でメカニズム解明に取り組むのも価値あることじゃないかと思えてくる。
昔から飲み続けられている様々な飲料や食事は、どこかで病気を抑える働きを持っているんじゃないだろうか?
ストレスの多い日常の中で”ほっと一息”の休憩を取る余裕があるかどうかが、健康かどうかを分けているのかもしれない、などと、コーヒーを飲みながら根拠もなく思うのだった。
さあ、今日もコーヒーを飲んで頑張ろう!
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