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[ 男と女の物語 ]
Posted;2006年11月30日
精液アレルギー [AAAAI]
「週2〜3回、セックスしたら治るかもしれません」
「でも...、セックスしたときに大変だからこうして相談を...」
顔を赤らめ、恥ずかしそうに相談に来た彼女は、医師の口から出た言葉に戸惑った。
医師の口から出た言葉は、いわゆる減感作療法というやつだが、精液アレルギーで悩む女性にとって、その言葉はどういう意味を持つのだろうか?
精液アレルギー?
これは、精神的にアレルギーを起こすという意味ではない。
精液アレルギー(HSPA;Human seminal plasma allergy)は、性交後の女性に性器のかゆみや灼熱(しゃくねつ)感を引き起こす稀な疾患である。今年フィラデルフィアで開催された米国アレルギー喘息免疫学会(ACAAI)で、Presbyterian病院のDavid Resnick氏が発表したところによると、このアレルギーは「ほとんどの場合、膣性交によって起こるが、オーラルセックスやアナルセックスで生じることもある」。局所的な灼熱感や、かゆみ、痛みにとどまることもあるし、嘔吐、下痢、喘鳴、呼吸困難や蕁麻疹など、全身的な症状がみられることもある。
Resnick氏自身は2症例を経験し、文献的には約80症例ほどの報告があるそうだ。対処法としては、コンドームを使って精液との接触を避けるようにしたり、抗アレルギー薬を避妊用ゲルに混ぜて膣内注入する方法などが考えられる。しかし、女性がラテックスアレルギーの場合は、ラテックス製コンドームの使用も出来ないことになる。
同氏は「患者の膣を少量の精液に曝露し、徐々にその量を増やしていく減感作療法が治療になるかもしれない」とコメントしているようだが、あまり現実的な方法ではないとの意見もあるようだ。
▼【Health Day】Some Women Allergic to Semen
▼【AAAAI】I have a patient with semen allergy with localized reactions. The patient's goal is pregnancy. I have located an OB/GYN who will work with the patient. I want a contact person for guidance to proceed.
【関連】
▼【PubMed】Ann Dermatol Venereol. 2005 Feb;132(2):123-5.
[Vulvar contact dermatitis due to seminal allergy: 3 cases]
▼【PubMed】 Chem Immunol Allergy. 2005;88:128-38.
IgE-mediated allergy against human seminal plasma.
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普通に考えれば、アレルギーの治療原則はアレルゲンを遠ざけることなのだから「2度とセックスしなければよい」だけである。しかし、セックス絶対禁止と言われても困るし、減感作療法のために毎週2〜3回のセックスを命じられても困ることだろう。
このアレルギーの女性は、性病を心配して最初は受診したのだろうか?それとも、もともとアレルギー体質で、多くのアレルギー検査しても思い当たるアレルゲンが見つからないから、「もしかして!」と気付たのだろうか?
おそらく後者のケースが多いのだろうけれど、本当のところはよくわからない。珍しい症例とそのタイトルにひかれてピックアップしてメモとする。
2006.11.30.追記
精子アレルギーと書いていたものを精液アレルギーと変更しました。
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