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[ 気になる書籍 ]

Posted;2004年08月15日

【書籍】あなたのマンションが廃墟になる日

新築マンションを購入してから、まだ住んでもいないのにそのマンションが廃墟になる日のことを考えている。

それというのもタイトルに引かれて買ったその名も「あなたのマンションが廃墟になる日」を読んでみて、マンション管理の大切さを痛感したと同時に、今まで知らなかった阪神大震災後の復興現場に思いを新たにしたためだ。

あなたのマンションが廃墟になる日――建て替えにひそむ危険な落とし穴

草思社

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その本のあとがきを抜粋する。

これまで[住宅]の話は,デザイン的な「個人の趣味」、もしくは天空から見下ろす「都市計画論」のような「マスの観点」で語られることが多かった。私はその間に横たわる「社会的な構造」こそもっと掘り下げれれていいいのではないかと考えた。身の回りのささやかな現象が、実はこの国が直面している歴史の分水嶺に連なる。その現実をノンフィクションの読み物として浮かび上がらせてみたかった。さて、どこまでせいこうしたものか、読者のご判断に委ねたい。

と書かれていた。

いきなりあとがきを読むとピンとこないかもしれないが、著者、山岡氏の試みは十分に達成されていると思う。

前半、住居や政策、社会の問題を取り上げているため、この領域になじみのない者にとっては多少とっつきにくいかもしれない。しかし、著者の筆力はどんどん読者を引き込み、読後には日本の住宅行政そのものまで深く考えずにはいられなくなるのではないだろうか。

自分の身近なことに今までいかに無関心でいたかを反省させられた一冊だった。

一方、社会全体の共通の利益、「コモン・インタレスト」という考え方が紹介されていたが、これは当然のこととして自分自身では主張してきたことであったが、なかなか周囲の理解を得るのは難しい現状がある。日本でこのコモン・インタレストを実践していくにはいかばかりの労力が必要だろうか?

社会的成熟度には欧米と日本で大きく差があるようにも思えるのだった。

【お薦め度】★★★★★

マンション購入を一度でも検討してみようと思った人、あるいはすでにマンションに住んでいるひとには一読をお薦めしたい。著者は「コモン・インタレスト(共通の利益)」とは何かをテーマに「都市と住宅」「医療」「企業活動」「スポーツ」「海外紀行」など分野を超えて旺盛に執筆しているらしく、医療分野の著書も読んでみたいと思った。


▼著者のページ
http://www.ist-magazine.com/yamaoka/


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